作業療法士(OT) – さぎょうりょうほうし

作業療法士のお仕事

作業療法士の仕事内容・資格取得・年収などを解説しています。

作業療法士とは?

作業療法士は国家資格の1つで、理学療法士や言語聴覚士、視能訓練士と並ぶリハビリテーション職の資格です。医療福祉に分類される資格で医療従事者が取得するするものですから、専門性が高くて取得には相応の知識や経験が必要となります。とはいっても合格率は70%から80%と決して低くありませんし、毎年ほぼ安定して推移していますから、常に一定の合格者が輩出されている状況です。

作業療法士の仕事内容は大きく分けると4つで、身体機能の向上や高次脳機能の向上、生活技能の向上や社会技能の向上となります。身体機能の向上は関節の動きをスムーズにさせたり、筋肉をつけて患者さんの自信を取り戻させるのが目的です。感覚機能の改善も仕事の内ですから、日常生活に欠かせない運動機能を身につける助けになります。

高次脳機能の向上は認知、具体的には時間や物といった把握を始めとして、状況の認識や動作の流れなど、こちらも日常生活に必要な能力を向上させる仕事です。知的障害を抱える患者さんであれば、レクリエーションなどで情緒にも刺激を与えたり、感情表現の発達を促したりします。生活技能の向上は、着替えや洗顔に食事と入浴など、家事に関わる技能の訓練を行うものです。手先の細かな作業を身につけさせるために、手工芸や粘土細工、楽器の演奏で機能向上を図るのが一般的です。

社会技能の向上では社会に適応することができるように、患者さんの能力を引き出して仕事ができるようにしたり、社会生活で必要不可欠な問題解決能力などを向上させます。学習能力や対人関係を学んだり自信をつけさせる意味でも、いわゆるロールプレイによって社会技能の向上を図り、社会復帰の実現を目指すことが多いです。

作業療法士の仕事内容は理学療法士と似ていますが、理学療法士は立ったり歩くといった、基本的な身体の運動機能回復に精通するスペシャリストです。作業療法士はそこから更に、日常生活における様々な動作のリハビリテーションを助けたり、自信や生きがいといったものを支援する役割を担います。

理学療法士が行った運動機能回復を引き継ぐ形で、社会適応や社会復帰を見据えた応用動作の能力回復に取り組むのが、まさに作業療法士の仕事です。

言語聴覚士になるためには?

高齢者や障がい者の社会適応能力を育てて社会復帰を支援するリハビリテーションの専門家ですから、作業療法士になるためには国家資格が必要です。国家資格の正式名称は作業療法士資格で、国家試験を受けるには文部科学大臣または厚生労働大臣が指定する、養成施設における3年以上の勉強が不可欠です。養成施設は4年制大学や3年制の短大に専門学校もあります。いずれにしても、入学から卒業までには相応の学費が発生しますから、作業療法士になるためにはまず経済的な安定が前提条件となるでしょう。

作業療法士の仕事内容は、身体に不自由を抱えた患者さんと接することが多いので、患者さんとのコミュニケーションや根気良くサポートする姿勢が求められます。上手くいかないもどかしさは患者さんのモチベーションに関わるので、できたことを褒めたり、その気にさせるといったスキルも必要になると考えられます。

国家資格の取得自体は、大学などを無事に卒業できれば受験資格が与えられますから、後は国家試験を受けて合格を目指すのみです。医療現場における実地経験がなくても受験はできるので、受験資格を得るハードルは思いの外低いといえます。
合格率も悪くありませんから、本気で試験に挑めば十分に合格できる可能性があります。

言語聴覚士の年収は?

作業療法士の年収は男女をあわせると平均約405万円で、基本給に換算すると28万円ほどとなります。初任給は他の職種と比べてやや高めですが、生涯年収はそれほどでもなく、長い目で見れば伸び悩む傾向です。その理由は医療職ながらも夜勤がなく、夜勤手当などのように基本給を引き上げる要素が限られることにあります。代わりに自由な時間は増えますから、子育てを控えていたり、介護に備えて柔軟に働きたい人に向いています。

勤務先が禁止している場合はできませんが、特に制限がないなら副業で収入を補うことができるでしょう。作業療法士は決して楽な仕事ではないですし、将来的に収入が伸び悩む可能性がありますから、そこを理解して目指すかどうか決めることが必要です。勤務先は主に病院ですが、訪問看護でリハビリテーションを実施する場合もあります。

そのまま仕事を続けるだけだと、年収が頭打ちになったり伸び悩んでしまいますが、リハビリ科の科長や教育分野といったキャリアパスは選べます。医療機器メーカーという選択肢もあるので、可能性に目を向ければ作業療法士の未来は明るいといえるでしょう。

AI技術の発展に伴い人の仕事が機械に取って代わると言われていますが、身体を使ったり患者さんの心に接する作業療法士の仕事は、今後10年や20年ではなくなることはないはずです。つまり将来性は高いですから、ニーズの高さと相まってこれから目指す価値は十分にあると思われます。

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