医師のお仕事
医師とは?
コロナ禍に於いて「エッセンシャルワーカー」という言葉を頻繁に耳にするようになった方も多いのではないでしょうか。エッセンシャルワーカーは、生活をする上でなくてはならない仕事に従事する方を差しています。医者もこのエッセンシャルワーカーに該当し、医療現場の過酷な状況を耳にして非常に大変な仕事であると感じる一方で、社会の役に立ちたいと憧れる方も多い職業です。
一口に医師と言っても、医師の仕事内容はさまざまで、大きく分けると勤務医と研究医に大別されます。一般的にイメージされるような病気の診療や予防、リハビリテーションに当たる勤務医と、医学を研究する研究医とに分かれているのです。
勤務医は病院や診療所に勤めるお医者さんで、自分で医院や診療所を経営している方のことは開業医と呼ばれています。そして勤務医はさらに正規の常勤職員として医療機関で働いている医師と、フルタイム職員ではなく、派遣契約やアルバイト契約で、限られた日時に限られた職務を行う非常勤医師とで構成されています。
開業医は医薬品や医療機器の購入、看護師の確保、レントゲン撮影など診察以外の仕事も多く、勤務医と比較すると業務の幅が多い職業です。そして研究医は、単に医療の研究を行っているだけではなく、大学病院などで患者の治療に当たりながら研究を行っていることが多く、勤務医・開業医・研究医、どの職種にしても仕事はかなりの激務で、過酷な労働時間が問題になることも少なくはありません。
また、医者は高収入で高ステータスと言われてきましたが、実際には大学病院に勤めながらも非常勤などの副業をこなすことによってようやく収入が1000万を超えるなど、実際には高収入でないと言われています。単に高収入を狙うのなら、医師以外の職業を目指した方がよいでしょう。特に医師は社会的に責任が大きい職業で、現在は万一自分がコロナウイルスに罹って家族に移さないためにと、家に帰らず車中泊をしているという厳しい状況も上がっています。
医師になるためには?
それでも、自身が病気で医者に掛かってお世話になったから、また身近な人が医師をしているからと憧れる方も中にはいるでしょう。そこで医師になるためにはまず、どれくらい費用が掛かるのか、大学には何年通えばよいかなどこれから説明してきます。
医者になるためには国家試験を受験し、医師免許を取ることが必要です。そして国家試験を受験するには、医学部の卒業見込みが必要で、医学部で6年間学ぶことが受験の条件になっています。
医師の国家試験の内容はというと、実は医学知識ゼロでも解ける一般常識のような問題も用意されていますが、その一方で絶対に間違ってはいけない、学生の間では「ドボン問題」と呼ばれることもある「禁忌肢問題」が出題されえるのが特徴です。この禁忌肢問題は、決められた回数以上を選択すると不合格になります。どのような内容が出題されるかというと、法律に反する行為や患者さんが亡くなったり、重い障害が残ったりする、倫理観を問われるよう医療行為が、禁忌肢になりやすいと言われています。
そのほかにも、2018年から2日間で400問解答する方式になったなど、その責務の重さから行われる試験方式も特徴的です。
ここまで国家試験の内容についてご説明してきましたが、国家試験に合格しても、研修医として臨床研修を行うのに2年は掛かるため、実際に医者になるためには最低でも8年は掛かります。人の命を預かる責任の重い仕事であり、専門性の高さが求められるため、医師になるには長い時間が掛かるのです。
医師になるには大学へ入学してから8年は最低でも掛かりますが、では大学での学費はどのくらいになるのかと気になる方もいるのではないでしょうか。通常の大学であれば4年、短大であれば2年間ですが、医学部は6年も掛かるため、学費が高いというイメージを抱く方もいるはずです。
私大と国公立大学で費用は変わりますが、私立の場合は2000万から4000万程はかかると言われています。学費が高すぎて目指すのが困難だとお考えになる方もいるかもしれません。ですが国公立大学ではどの学部も学費が一律であり、医学部でも例外はありません。国公立大学の場合、6年間の学費は、一部の大学では415万円ほど、それ以外では約350万円と言われています。私立の大学と国公立では、倍どころではないほど金額が変わるため国公立大学の受験を視野に入れて考えてはいかがでしょうか。
医師の年収は?
医師の年収に関しては、令和元年度の医師の年収は厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、きまって支給する現金給与額(企業規模計10人以上)が「91万1000円」で、年間賞与・その他特別給与額が「77万2300円」ですので、平均年収は約1170万円となります。年収と月収が共に高いですし、人気の職業として一定の高い支持を獲得し続けている理由の一つでしょう。
これまで医師になるために必要な国家試験、勉強期間、学費、年収について説明してきましたが、それ以上に重要なのは、人の役に立ちたいという気持ちや人の命を救いたいなどの使命感を持っていることです。また、体力勝負の仕事であるため、体力に自信がある方も向いています。ときには精神的に追い詰められることもあるため、メンタルの強さも必要とされる仕事ですが、生まれてから死ぬまでにお医者さんにお世話になったことのない人はいないように、とても社会的意義のある職業です。
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